粒度分布の異なる馬鈴薯デンプンを用いて調製したボーロのラットにおける消化性とプレバイオティクス効果の類似性

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タイトル別名
  • The similarity in the digestibility and prebiotic effects of bolo prepared with potato starches of different particle sizes in rats
  • リュウド ブンプ ノ コトナル バレイショ デンプン オ モチイテ チョウセイ シタ ボーロ ノ ラット ニ オケル ショウカセイ ト プレバイオティクス コウカ ノ ルイジセイ

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抄録

デンプン粒子の大きさがボーロの消化性やプレバイオティクス効果に及ぼす影響を検証するため,粒度分布の異なる馬鈴薯デンプンを用いて調製したボーロ様焼成品を用いてラットヘの投与試験を実施した。粒径の小さいデンプン(S群),大きいデンプン(L群),分級されていないデンプン(M群),α化デンプン(α群)を用いた焼成品を含む飼料およびAINs-93G配合飼料(AIN群)をラットに14日間給餌した。S群,L群,M群のラットは盲腸肥大,盲腸内容物pHの低下,糞便量の増加,Bifidobacterium属の著しい増加を伴う腸内細菌叢の変化など,おおむね同様の生理作用を示し,馬鈴薯デンプンの粒度分布と消化性に明確な関連は認めらなかった。以上の結果より,ボーロに含まれる馬鈴薯デンプンの消化性は,粒径よりもデンプンの結晶構造が大きく影響していることが示唆され,粒径の異なるデンプンで調製したボーロは,いずれもレジスタントスターチを豊富に含み,消化が緩やかでプレバイオティクス効果を有することを明らかにできた。

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