館山市船形地先における藻場の実態と消失要因

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  • Actual situation and factors in the disappearance of the seaweed bed in the Funakata sea area of Tateyama City
  • タテヤマシ センケイチサキ ニ オケル モバ ノ ジッタイ ト ショウシツ ヨウイン

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抄録

千葉県館山市船形地先の藻場消失域における大型海藻類(アラメ・カジメ類)の幼胞子体は,着生後早い段階で消失し,成体は植食性魚類に分裂組織まで被食され,春季に葉状部が再生しない株が確認された。植食生物の分布状況や水温環境から,ブダイ等の植食性魚類による冬季の摂食が藻場の消失に影響していると推察された。当地区の藻場は,秋季の台風通過に伴う波浪により海藻が消失し,その後着生したアラメ・カジメ類の幼胞子体が早い段階で植食性魚類の摂食を受けることで,藻場消失状態が継続していた。

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