イチゴ‘あまおう’の育苗期における省力的施肥法

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タイトル別名
  • Cost-efficient and worker-friendly fertilizer application method for strawberry ‘Amaou’ in seedling period
  • イチゴ'アマオウ'ノ イクビョウキ ニ オケル ショウリョクテキ セヒホウ

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抄録

イチゴ‘あまおう’の育苗における鉢物用定量施肥器を用いた被覆肥料の全量施肥法が,苗質,定植後の生育および収量に及ぼす影響について検討した。その結果,全量施肥法は,緩効性の固形肥料を4回施用する慣行の施肥法に比べて,育苗培土の硝酸態窒素含量が7月上旬に高かったが,その後8月上中旬にかけて低下し,8月下旬以降は同程度となった。それぞれの施肥法で育苗した苗の葉柄中の硝酸イオン濃度は,育苗培土の硝酸態窒素含量を反映して推移した。定植時のクラウン径や花芽分化指数,定植後の生育や収量には,二つの施肥法で差は認められなかった。全量施肥法では,追肥作業に要する労働時間が10a当たり14時間少なく,資材費と労賃を含めたコストが17,600円低かった。以上のことから,イチゴあまおう’の育苗における被覆肥料の全量施肥法は,慣行の施肥法と同等の苗を育成でき,より低コストで省力的な施肥法であることが明らかとなった。

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