長野県に流通する農産物中の農薬残留実態及び令和元年度県民健康・栄養調査に基づく農薬摂取量の推定(令和元年度~2年度)

書誌事項

タイトル別名
  • Estimation of dietary intake of pesticide using pesticide residues in agricultural products (Apr. 2019-Mar. 2021) and results of Nagano Prefecture health and nutrition survey (2021)
  • ナガノケン ニ リュウツウ スル ノウサンブツ チュウ ノ ノウヤク ザンリュウ ジッタイ オヨビ レイワ ガンネンド ケンミン ケンコウ ・ エイヨウ チョウサ ニ モトズク ノウヤク セッシュリョウ ノ スイテイ(レイワ ガンネンド~2ネンド)

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抄録

妥当性評価試験を実施し,新たに妥当性が確認された農薬を追加して令和元年度から2年度までの2年間に当所で行った農産物中の残留農薬の検査結果を,報告下限値0.01ppm未満で検出した農薬も含めて集計した。その結果,ボスカリドの残留が多くの農産物で認められる一方,輸入果実から頻繁に検出するクロルピリホスは国内産果実ではほとんどが痕跡レベルの検出に留まっている等,農薬の残留実態が明らかになった。また検出数が多かった農薬について,長野県民の最近の食品摂取状況が反映された令和元年度県民健康・栄養調査に基づく食品の一日平均摂取量と検出した農薬の平均濃度から農薬の推定摂取量を算出し,許容一日摂取量(Acceptable Daily Intake(ADI))と比較した。その結果,推定摂取量のADIに対する占有率は0.01%~1.30%であり,県民の日々の平均的な食品摂取では直ちに健康に影響が出る残留量ではないことが推察された。

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