中部山岳国立公園上高地内キャンプ場で発生した人身事故加害ツキノワグマの食性履歴

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タイトル別名
  • Feeding history of an Asiatic black bear that caused human damages at a camping site in Kamikochi, Chubusangaku National Park, Nagano
  • チュウブ サンガク コクリツコウエン カミコウチ ナイ キャンプジョウ デ ハッセイ シタ ジンシン ジコ カガイ ツキノワグマ ノ ショクセイ リレキ

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抄録

2020年8月8日，中部山岳国立公園上高地内の小梨平キャンプ場において，ツキノワグマによる人身事故が発生した。事故後捕獲された加害個体の体毛および骨コラーゲンの炭素・窒素安定同位体比解析を行い，食性履歴を推定したところ，当該個体は事故直前の数週間前から残飯等の人為由来の食物を摂取していたことが明らかとなった。国立公園内およびキャンプ場におけるツキノワグマ人身事故の再発防止に向けた保護管理に向けて，観光客や利用者への注意喚起や野生動物を餌付かせないための啓発普及，食べ物や生ゴミなどの徹底管理が重要であることが再認識された。

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