奈良教育大学構内における鳥類相の変化

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タイトル別名
  • ナラ キョウイク ダイガク コウナイ ニ オケル チョウルイソウ ノ ヘンカ
  • Changes of avifauna in the campus of Nara University of Education

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抄録

棲息場所や渡りの中継地として鳥類に利用される都市緑地は、都市化による影響で面積を縮小させている。そのため、都市内で棲息する鳥類の種数減少などが生じている。奈良教育大学高畑キャンパスも都市緑地の一つであるが、施設の増築や建設により、構内の緑地は面積を減少しつつある。その影響を受け、構内に棲息する鳥類の種数減少が考えられるため、構内の鳥類相を調べた。加えて、鳥類相と各種の個体数を先行研究と比較し、鳥類の環境選好性から鳥類相の変化を調査した。調査方法は、ラインセンサスとスポットセンサス、夜間録音を用いた。また、調査時間外に目視で確認した鳥類も記録した。本調査によって確認された鳥類は 7 目 21 科 37 種であった。ヒヨドリやイカル、メジロなど森林選好性鳥類の個体数と遭遇率 (羽/km) の増加が見られた。しかし、ムクドリやハクセキレイのような市街地や耕作地などを好む鳥類も増加していた。樹木数の増加や成長だけでなく、構内施設の増築や建設も鳥類に影響を与えていると考えられた。

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