コミュニケーションロボット導入前の介護保険施設職員が抱く活用方法の要望と課題

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  • Information requests and issues on usage raised by long-term care insurance facility staff before the introduction of communication robots

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抄録

コミュニケーションロボット導入前の介護保険施設の職員が抱く活用方法と課題を明らかにし、高齢者に有効なケアを検討することを目的とした。 研究参加者は介護保険施設の同意の得られた職員13名であった。データ収集方法は半構成質問紙を用いたフォーカス・グループ・インタビューを用い、コミュニケーションロボットの活用方法の要望と課題について質問した。分析方法は録音した内容から逐語録を作成し、活用方法の要望と課題に分け、質的に分析した。その結果、コミュニケーションロボットに対する活用方法の要望には【高齢者が安心して落ち着ける関わり】【高齢者に合わせた会話をする関わり】【高齢者の活動の補助をする関わり】【高齢者のリスクが低下するような関わり】の4カテゴリー、課題には【コミュニケーションロボットの保守管理に対する問題】【使用することのリスク】【高齢者に応じた使用の難しさ】【使用することによる評価の難しさ】の4カテゴリーがあった。職員とともに高齢者の特徴と活用による効果を勘案したうえでコミュニケーションロボットを選択し、課題を踏まえた活用方法を検討する必要性が明らかとなった。

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