盗食の鑑別に全身麻酔下で胃内視鏡検査を行ったアメリカバクの1症例

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抄録

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動物展示施設で飼育されている4歳齢、雌のアメリカバクが、清掃作業中に化繊布の雑巾を盗食し、糞便量が激減したことを主訴に酪農学園大学附属動物医療センターに往診を依頼した。現場で腹部超音波検査を実施したものの、腸閉塞を完全に否定する所見は得られず、翌日に本学動物医療センターに搬入した。胃内視鏡検査にて化繊布の端物のみ確認でき、大型異物は認められなかった。消化管閉塞を疑う臨床所見も認められず、検査日朝の糞便から化繊布の細片が検出されたことから、化繊布は溶解し糞便中に排出されたと結論づけた。

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