中国電気自動車(EV)産業の競争優位に関する分析  ― マーケット・セグメント・カバレージと サプライチェインを中心に―

書誌事項

タイトル別名
  • The Analysis on the Competitive Advantages of China’s EV Industry: with the Focus on Market Segment Coverage and Supply Chain
  • チュウゴク デンキ ジドウシャ(EV)サンギョウ ノ キョウソウ ユウイ ニ カンスル ブンセキ : マーケット ・ セグメント ・ カバレージ ト サプライチェイン オ チュウシン ニ

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抄録

本稿は近年,急速に高まる中国の電気自動車産業の競争力のありかたを探る研究である.具体的には本稿の問題関心は,2点―(1)世界EV市場における高いパフォーマンスを示す中国のEV産業の競争優位はどのようなものであるか.(2)その国際競争力がどのように獲得されたか―にある.本稿の分析を通じて下記の原因が発見された.(1)中国EV 市場には,他国市場にみられないローカル企業のマーケット・セグメント・カバレージの強さがある.(2)この「隙間ないマーケット・セグメント・カバレージ」を実現した背景は,EV産業への激しいアクセスである.(3)中国EV産業のもう1つの競争優位は,EV産業の川上から川下までの完備と強靭さである.(4)中国はすでに車載用バッテリー生産の川上から川下までに世界で最も成熟した巨大なサプライチェインを構築している.

収録刊行物

  • 経済学季報

    経済学季報 72 (4), 1-35, 2023-03-10

    立正大学経済学会

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