食べること/食べられること:マーガレット・アトウッド「わんぱくグリゼルダ」の二重性
Bibliographic Information
- Other Title
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- Eating and Being Eaten: Duality in Margaret Atwood's "Impatient Griselda"
Description
本稿は、疫病流行下の隔離状況を描くマーガレット・アトウッド(Margaret Atwood)のSF短編「わんぱくグリゼルダ」(“Impatient Griselda,” 2020 )に、形式・内容にまたがって複数のレベルでアダプテーションの原理が適用されていることに着目し、そのような手法を通してパンデミック下における日常/非日常の複雑な重なり合いが表現されていることを分析する。この短編の主題が「食」にある点を指摘したうえで、コロナ禍での食文化の変化、アトウッドのキャリアを通じた食という主題の重要性、短編中の捕食/被食関係の描かれ方を順に検証することで、複数の二重性が食の問題に焦点化する過程を明らかにする。
Journal
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- 和洋女子大学英文学会誌 = Language and Literature of Wayo Women's University
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和洋女子大学英文学会誌 = Language and Literature of Wayo Women's University 58 77-87, 2023-03-31
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050577133297805312
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- ISSN
- 02893940
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1159/00002146/
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB