フランスの高等学校 教科「科学の教育 ES」について

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タイトル別名
  • On the discipline “Enseignement Scientifique” in upper secondary school science in France
  • フランス ノ コウトウ ガッコウ キョウカ 「 カガク ノ キョウイク ES 」 ニ ツイテ

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抄録

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フランスでは大学入学資格試験であるバカロレア試験が2021年度より大幅な変更となるが、これに向けた教育課程では、普通科の高校2年、3年での週2時間の必修教科として、理系教科を統合したような教科「科学の教育ES」が設置された。この教科についてその概要と特徴を以下のように報告した。 この度のバカロレア試験から導入される内申点・継続評価対象の教科であること、いわゆる理系と文系の分断に伴う社会の歪に対する課題意識から誕生した教科であること、フランスの教科名でいうところの物理・化学、生命と地球の科学、数学、情報科学系教科の4教科の学際的な教科であること、新たな知識の獲得ではなく既習内容を使いこなすという視点から作りこまれていること、科学を物語という視点で捉えて作り込まれてきたこと、哲学の教師など文系教科担当教師の協力も必要であること、異質性・学力幅のあるクラスで教える困難さ、担当や教員配置の課題もあることを踏まえた上で、実施に踏み切っていること。

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