社会参加を促した総合的学習の実践におけるクロスカリキュラム開発の実際―愛知県⻄尾市⽴⻄尾⼩学校の「町づくり総合学習」の場合―

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  • Practice of Cross-Curriculum Development in Comprehensive Learning that Encourages Civic Participation:In the Case of "Comprehensive Town Development Learning" at Nishio Elementary School

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抄録

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本稿の目的は,社会参加を促した総合的な学習の時間の実践におけるクロスカリキュラム開発の取り組みに着目し,そこで用いられた論理と実際について事例分析を通じて明らかにすることである。本稿の分析を通じて明らかになった点は,以下の三点である。第一に,西尾小の「町づくり総合学習」におけるクロスカリキュラム開発の背景には,赤堀校長のリーダーシップのもと寺本より継続的に指導を受けたことや,教師たちの主体的な取り組みがあり,町づくりへの「子どもの参画」や,目指す具体的な子どもの姿としての「人や町との関わり方」の実現と結びついていたことである。第二に,西尾小の「町づくり総合学習」におけるクロスカリキュラムの論理は,各学年の単元レベルで,「学び方」の習得や「教科スキル」の活用が位置づけられていたことである。第三に,西尾小の「町づくり総合学習」のクロスカリキュラムの実際として,「町づくり」を目指した問題解決学習によって,子どもの「社会参加」を促していたということである。

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