インターネット利用環境実態調査2022
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抄録
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本校では、2019年からBYOD(Bring Your Own Device)始め、本年度からは1学年の生徒が一人一台端末として個人用iPadを購入し、様々な学習活動に利用している。現在の2、3年生はBYODを学習活動に利用しており、個人用iPadが一人一台端末として完全に全学年に整備されるまでの移行期でもある。ICT教育の環境整備が進む中で、新型コロナウイルスによる休校期間を境目として、様々な情報機器が学習やその他の活動に有効に活用されるようになり、生徒の情報機器の利用実態やその活用状況、インターネットの利用環境を調査し、より一層指導や助言等に生かす必要性を感じている。よって、本年度も内閣府が実施している「青少年のインターネット利用環境実態調査」を基に調査を行った。 インターネットを利用している機器は、自分専用のスマートフォンの利用が98.6%で最も多く、続いてインターネット接続テレビが48.6%、ゲーム機が44.0%であった。スマートフォンの利用内容は、動画を見るが93.3%で最も多く、音楽を聴くが90.2%、投稿やメッセージを交換するが90.0%であった。スマートフォンの利用時間は、2時間から3時間が33.5%で最も多く、3時間から4時間が22.3%、1時間から2時間が21.9%であった。また、5時間以上は10.2%であった。2時間から3時間が最も多い傾向は昨年度と同様であるが、3時間から4時間までを含めると、昨年度は全体の47.6%であったのに対し本年度は55.8%となり、5時間以上利用する生徒も1割を超えている。全体としてスマートフォンの利用が長時間になっている傾向を示している。 また、本年度は個人用iPadの利用についてとBYODについての項目を調査項目として追加した。一人一台端末として個人用iPadを校内で所持しているのは1年生のみであるが、授業での利用について良い点と感じている点は、調べたいものがすぐに検索できるが94.1%、記録や保存がすぐにできるが58.9%、家庭学習に利用できるが47.9%、情報を共有しやすいが46.2%であった。 一方、2、3年がBYODを経験した感想としては、調べたいものがすぐに検索できるが70.7%、自分の端末のため使いやすいが51.4%、記録や保存がすぐにできるが44.4%、課題の提出が簡単になったが31.5%であった。個人用iPad利用の学習に関する良い点として挙げている割合が、BYODの同項目よりも良いと評価している生徒の割合が多く、一人一台端末として個人用iPadが今後も学習の効率や成果を上げていく可能性が高いといえるのではないだろうか。一方で、BYODを実施している2、3年生では自分の端末のため使いやすいといと感じている生徒も半数を超えている。今後、個人用iPadを学習活動の端末としてどこまで活用を広げるかによっては、CYOD(Choose Your Own Device)など新しいスタイルでの一人一台端末を利用しての学習活動も考えられるだろう。
収録刊行物
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- 研究紀要
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研究紀要 50 77-85, 2023-03-31
愛知教育大学附属高等学校
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050577276969566720
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- NII書誌ID
- AN0007503X
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- ISSN
- 09132155
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- Web Site
- http://hdl.handle.net/10424/00009829
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB