送球イップスを抱えた高校アスリートとの心理面接事例

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  • ソウキュウ イップス オ カカエタ コウコウ アスリート ト ノ シンリ メンセツ ジレイ

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説明

本研究は、投げる行為が突如できなくなった高校アスリートとの面接過程を素材に、動作体験を繰り返し対話することの臨床的意義について考察する。当初、投球動作時の失投恐怖を繰り返し語る。#4の理想の投球フォームとして「肘が出て小指が上に向いている状態」との語りを契機に、Thは、投球リリース時のフォームの動作を真似、動作体験について、その都度<こういうことか>と言語的、動作的確認を繰り返す対話を重ねた(#4-#11)。その後、「目標としていた良い状態の何かコツのようなものを掴めた」(#14)とイップスの改善の兆候が見られ、終結に至る。本稿では、アスリートの身体・動作体験の語りを繰り返し丁寧に聴取することの臨床的意義を述べた。

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