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- 「大都市内島嶼」の現状と論点--「埋没」しがちな政策課題としての離島振興
- 「 ダイトシ ナイトウショ 」 ノ ゲンジョウ ト ロンテン : 「 マイボツ 」 シガチ ナ セイサク カダイ ト シテ ノ リトウ シンコウ
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Abstract
本稿では、「大都市内島嶼」に注目し、これらの現状と今後の研究における論点を提示することを試みた。大都市(政令指定都市および中核市)のうち島嶼を有するものは、すべて西日本に分布し、「平成の大合併」期以前より島嶼を有するものが大半であった。大都市制度の観点から、今後の離島振興をめぐる都道府県と大都市の役割分担については、さらなる研究の余地があることを示した。また、大都市内島嶼に対する離島振興政策は、島嶼部人口の少なさ等から「埋没」しがちな政策課題となりかねない。大都市の行財政能力を活かした施策展開が求められるが、大半の市民にとって関係の薄い島嶼地域については、これらの地域に対する関心を高め、関連施策に市民の理解を得ることは容易ではない。島嶼の有する地域資源を最大限生かしながら、島嶼に対する住民の関心を高めていくことが、大都市における離島振興を進める糸口となりうることを示した。
Journal
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- 北九州市立大学法政論集
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北九州市立大学法政論集 50 (3・4合併号), 1-26, 2023-03
北九州市立大学法学会
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050577354309418496
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- NII Book ID
- AA11650604
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- NDL BIB ID
- 032797734
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- ISSN
- 13472631
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB
- NDL