児童を対象とした感染予防教育の取り組み

書誌事項

タイトル別名
  • Infection Prevention Education for School Children.

抄録

A市教育委員会生涯学習部生涯学習課サテライトキャンパス講座の依頼を受け、コロナ禍における小児の感染予防教育の必要性から、児童を対象に感染予防教育活動を企画・実施した。小学校学習指導要領、新型コロナウイルス感染症に関連する学校における衛生管理マニュアルおよび感染症の予防に関わる保健教育指導資料を参考に、学童を対象とした感染予防教育内容を検討した。開催時期は、新型コロナウイルス感染症が流行して1年半が経過し、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置地域が解除されて感染者数が減少している時期であり、手洗いやマスク着用の必要性は理解している一方で、その正しい方法については、慣れにより意識が緩んでいる傾向が伺えた。そこで、正しいマスクの装着方法と正しい手洗いの方法をいまいちど確認し、確実に実践できるような体験的学習を取り入れ、感染防止についての生活行動に即したクイズを出題した。児童が体験的に学習し、感染予防マスターを目指して挑戦するというゲーム感覚で楽しく取り組むことができるように工夫をした。講座について15名中14名(93%)が満足しており、手洗いチェッカーによる手洗いの可視化は正しい手洗い方法の習得に効果的であった。体験学習により、学んだことを他者に伝えたいという意欲や目標が喚起された様子が見られた。

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