看護師が否定的な感情を引き起こす対人関係に関する文献レビュー

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タイトル別名
  • Literature Review on Interpersonal Relationships in Which Nurses Cause Negative Emotions
  • カンゴシ ガ ヒテイテキナ カンジョウ オ ヒキオコス タイジン カンケイ ニカンスル ブンケン レビュー

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抄録

目的:看護師が否定的な感情を引き起こす対人関係について、先行研究の概略を整理し、今後の研究の方向性について示唆を得ることを目的とした。 方法:医中誌WEB(Ver6)にて、「看護師」「対人関係」「ハラスメント」「ストレス」をキーワードに、否定的な感情を引き起こす対人関係の実態を明らかにした23文献を対象とした。 結果:職業性ストレスの研究と、ハラスメント・いじめの研究、対人関係上の困難の研究の3つに分類された。ハラスメントを行ったのは多くが上司や先輩・同僚の看護師で、被害率は1割以上であり、主観的な被害認識を調査した研究もあった。 考察:看護師の職業性ストレスの原因や、ハラスメント・いじめと感じる原因は、職務遂行上避けて通れない他者との関わりの中で生じるものであると考えられた。さらにストレスやハラスメントという概念では説明できない様々な要因が否定的な感情を引き起こし、他者が受けた行為も含めハラスメント被害と認識している人が多いことが示された。看護師の間には仕事における何らかの力関係の差が生じ、ハラスメント・いじめが発生しやすい環境にあると考えられた。今後は、看護師間の対人関係に焦点をあてた研究の必要性が示唆された。

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