保育者養成課程における楽典の取り扱いとフォルマシオン・ミュジカルへの展望

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タイトル別名
  • Handling of the Musical Grammar at the Early Childhood Education and the Prospect for Formation Musical
  • ホイクシャ ヨウセイ カテイ ニ オケル ガクテン ノ トリアツカイ ト フォルマシオン ・ ミュジカル エ ノ テンボウ

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抄録

本研究は、保育者養成課程における音楽学習について、教材分析と学習経験調査を通して、 楽典学習について考察したものである。養成課程で使用される楽典テキストの内容と、ピアノ 演習曲の中から楽典に係る内容を取り出したところ、楽典として学ぶ内容と演習曲にみられる 楽典内容のレベルが合致していない状況があることが分かった。令和4年度の入学生に、ピア ノ、楽典、ソルフェージュの学習経験と楽典学習へのニーズを調査したところ、約半数が鍵盤 学習の未習・または初学者に分類でき、ソルフェージュ経験が少ない実態と、楽譜の知識と読 譜力の向上と、絶対音感や内的聴覚へのニーズがあることが分かった。その結果から、学習者 の音楽経験と演奏曲に応じた楽典学習を行う必要性があることが分かった。ソルフェージュは 音楽の基礎教育であり、学習経験の少ない保育者養成課程の学生にこそ必要な学習であるため、 楽典学習とソルフェージュを組み合わせた音楽学習、特にフォルマシオン・ミュジカルの手法 を取り入れた音楽学習が有効であることが示唆された。

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