世界遺産都市ポンペイと「おおさか」のまちづくり

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タイトル別名
  • セカイ イサン トシ ポンペイ ト 「 オオサ カ 」 ノ マチズクリ
  • Management of the City of Naniwa, Osaka with Reference to Pompeii

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抄録

Departmental Bulletin Paper

ポンペイはイタリアの南部ナポリの南20kmにある地方都市であった。この都市は、BC6世紀頃、ギリシャの植民都市として発生し、BC89年にローマによって征服され、ギリシャとローマの文化を兼ね具えた古代都市である。ポンペイはギリシャの直接民主制、演劇、絵画・彫刻、音楽、スポーツ、教育・哲学と合わせて、ローマの優れたインフラ (上・下水道、道路、建築) 技術、豊かな食生活、ローマ風呂、エキサイティングな闘技場などを具え、都市生活の面からみると、「桃源郷」ともいえる様相を呈した古代都市である。  AC79年にヴェスビオス火山の爆発で埋没した。17世紀を経て、タイムカプセルとして発掘されたこの町は、現在の都市論、とりわけ、都市行政・まちづくりを考察するうえで、大きな示唆・ヒントを提供している。茲に、当論文では、そのポンペイを「都市経営」という視角に重点を置いて分析したうえで、ポンペイの町づくりのセンスと酷似している「なにわ・おおさか」のまちづくり論を分析する。

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