いじめっ子生育の環境について
Bibliographic Information
- Other Title
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- The circumstances of growth of bullies
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Abstract
教育学専攻入学者の必修授業「教育学入門演習II」において、統計調査の基礎を理解すべくアンケート調査を実施している。いじめは、道徳と人権の問題が重なり合う社会的解決課題である。アンケートの考察からは、いじめは、親の目の充分に届かない「子ども社会の中で再生産」されていることが窺われた。人をいじめたことのない子は、弟妹を持つ姉で、専業主婦の母親の指導のもとで弱い立場の弟妹との付き合い方を学んでいることが想像できた。これに対していじめられっ子は、人をいじめたことのない子どもと同じく共働きでない親の元で育つが、塾、地域行事といった大人の関与割合の高い社会との交流が多く、近隣の大人と挨拶や立ち話をする割合も最も高かった。だが弟妹を持つことが少なく、「弱い者いじめをしない」「仲よくする」「優しく接してあげる」といった道徳的・人権的価値を指導される機会がなかったことが想像できた。
identifier:http://repo.kyoto-wu.ac.jp/dspace/handle/11173/3686
Journal
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- 京都女子大学教職支援センター研究紀要
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京都女子大学教職支援センター研究紀要 005 (増刊号), 47-52, 2023-03-03
京都女子大学教職支援センター
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050577906482039040
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- NII Book ID
- AA12855351
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- Web Site
- http://hdl.handle.net/11173/3686
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB