回避型コーピングの適応性の検討―考え続ける義務感を調整変数として―

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抄録

ストレスコーピングの一種である回避型コーピングには,適応的にも不適応的にも機能する側面が混在していることが報告されている。本研究では,そのような機能を調整する要因の一つとして,考え続ける義務感といったメタ認知的信念に注目し,回避型コーピングとストレス反応の関連に対する考え続ける義務感の調整効果について検討することを目的とした。分析の結果,回避型コーピングの下位因子である「気晴らし」において,考え続ける義務感の調整効果が認められ,考え続ける義務感が高い場合,「気晴らし」が不適応的となることが示された。

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信州心理臨床紀要 22 : 140-152, (2023)

収録刊行物

  • 信州心理臨床紀要

    信州心理臨床紀要 22 140-152, 2023-06-01

    信州大学大学院総合人文社会科学研究科心理教育相談室

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