<原著>看護学科における解剖遺体見学実習の意義 : 実習後の感想文の分析から

書誌事項

タイトル別名
  • <ORIGINAL ARTICLES>The significance of practical observation of the dissected cadavers in nursing course : Analysis of students' descriptions after their studies
  • 看護学科における解剖遺体見学実習の意義--実習後の感想文の分析から
  • カンゴ ガッカ ニ オケル カイボウ イタイ ケンガク ジッシュウ ノ イギ ジッシュウ ゴ ノ カンソウブン ノ ブンセキ カラ

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説明

社会的に看護の質の向上が求められ, 看護学の基礎となる解剖学教育の再構築が試みられていることから, 解剖遺体見学実習のもつ意義と今後の課題を検討する目的で実習後の学生の感想文の分析を試みた。看護学科学生の特徴を知るために, 理学/作業療法学科学生の感想文との比較も行った。これらの分析をもとに, 今後解剖遺体見学実習をどのように看護教育のなかに生かしていくかについて考察した。学生は心情の変化を伴いながらも解剖学的な学びを確実なものにすると同時に多くの哲学的な学びをしていた。また, 看護学科の学生は生命を司る臓器の記載が多く, 個体差, 性差, 年齢差, 生活の歴史の現れ, 疾患による変化など, 臓器の外観や人体を全体から生活体として見る「看護の視点」からの学びの記載が特徴であった。今後, 解剖学的知識を活用した教科内容の検討, および学生の心情を支援した意図的なオリエンテーションの検討が課題と考える。

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