沖縄県今帰仁城の建築群創造復元と一連の研究のまとめ

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タイトル別名
  • オキナワ ケン ナキジンジョウ ノ ケンチクグン ソウゾウ フクゲン ト イチレン ノ ケンキュウ ノ マトメ

抄録

中世琉球において、今帰仁城も琉球主朝成立前に覇権を競っていた頃に建造された按司達の巨大城の1つである。これまでの一連の本研究において扱った巨大城は、浦添城、勝連城、中城城、座喜味城であり、建築学あるいは文化財科学の立場から建築群創造復元を試論として論じてきた。建築群創造復元をしてゆく資料は大別して2つある。先ず発掘調査による遺構や出土品資料。これらから中世琉球時代に中国や東南アジア諸国との海外交易の足跡をうかがい知ることができる。もう一つは空間量である。城壁の発見によって往事の城壁が復元され現代に至っている。こうした城壁によって形成される空問量もまた往事の空間規模であり、建築群を読み解く鍵である。本稿では、これら2つの資料をもとに今帰仁城を対象とし、現時点で想定できる15世紀前半の建築群創造復元を試みると同時に、これまでの一連の研究の総括をおこなった。

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