公正価値会計の形成 ― 時価会計を信奉する者の役割を手掛かりに ―

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タイトル別名
  • Formation of Fair Value Accounting The Role of Believers in Mark-to-Market Accounting
  • コウセイ カチ カイケイ ノ ケイセイ : ジカ カイケイ オ シンポウ スル モノ ノ ヤクワリ オ テガカリ ニ

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抄録

論文(Article)

本稿では、1990年代前半までの米国における公正価値会計の制度化過程で、時価の信奉者 がどのような役割を果たしたのかを考察する。その結果、時価会計の信奉者が会計基準の制定 者となったとき、自らの学術的主張を積極的に基準化させ、極端な経済条件下ではそのような 努力をより容易に実現する傾向があることが明らかになった。これにより、財務報告の投資意 思決定という「目的」と公正価値会計という「手段」の間に厳密な意味での対応関係は存在し ないことを示唆している。

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