古墳時代における琥珀製玉類の考古学的研究 : 三重県の出土例を中心に

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タイトル別名
  • コフン ジダイ ニ オケル コハクセイギョクルイ ノ コウコガクテキ ケンキュウ : ミエケン ノ シュツドレイ オ チュウシン ニ
  • Archaeological Reasearch on Ambar Beads in the Kofun Period : Excavated Example Mainly in Mie Prefecture

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抄録

Departmental Bulletin Paper

本稿では三重県下の古墳から出土した琥珀製玉類に着目し、器種の中でも製作時期が限定される勾玉と棗玉を対象として、形状と法量、穿孔方法に基づく分類・型式を提示した。  三重県下の琥珀製玉類の出土は古墳時代前期末葉から終末期に及び、その流通と生産は中期中葉~後葉に一時衰退する。その後は中期末葉に再流通し、後期初頭には器種の多様化、前葉からは棗玉の各型式の出土数増加が見てとれることから、この時期(中期末葉~後期前葉)を三重県下における琥珀製玉類の画期と捉えた。  琥珀製玉類の生産体制・流通形態には、横穴式石室の系譜と導入時期、畿内政権による玉生産と産出地周辺の動向、須恵器の生産が密接に関係するものと結論づけた。

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