サイモンの『経営行動』についての一考察

書誌事項

タイトル別名
  • On the Study of the Book "Administrative Behavior" by Simon
  • サイモン ノ 『 ケイエイ コウドウ 』 ニ ツイテ ノ イチ コウサツ

この論文をさがす

説明

[本旨]本稿では,サイモンの主著『経営行動』を取りあげる。彼の研究は,経営管理論だけでなくて,経済学,社会学,オペレーションズ・リサーチ,心理学,コンピュータ・サイエンスなどに及ぶが,彼の主著は,組織の問題と構造を凝縮して,経営管理上の決定理論を適用する,画期的な著作と評価されている。この本は,環境に対する社会上の組織の関連を強調するが,決定のプロセスとコミュニケーションのシステムの使用を例示した。彼は,経営管理の組織を検討し,同じ概念を用いるため,バーナードの考えを継承したとみなされている。しかし,彼の新しい見方から,「限定された合理性」や「誘導と貢献のバランス」などの基本的な概念は独創的で,決定的な取り扱いが行われた。彼のテーマは,規模の大きな経営管理の組織で,不確実な環境で制限された経営資源を活用する,経営管理者が,どのように行動するのかを検討することであった。

収録刊行物

  • 商経学叢

    商経学叢 70 (1), 57-166, 2023-07-31

    近畿大学商経学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ