50 年来の中国社会学 : 1898 年から 1945 年まで

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  • 50 years of Chinese Sociology : 1898 to 1945

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抄録

本訳稿は,孫本文の「五十年来的社会学」(1)(1945) を全訳したものである。孫は,厳復が 1898 年に H. スペンサーの The Study of Sociology の前 2 章を訳して『国聞報』(2)に掲載した時から,1945 年に自らの「50 年来的社会学」が『五十年来的中国』に掲載された時まで,すなわち清朝末期から中華民国 30 年代までのほぼ 50 年間を,1 期:萌芽期,2 期:発達期,3 期:成長期の三つに区分して論じている。中国の社会学は中華人民共和国の建国後,1950 年から徐々に調整され,1957 年には教育も研究もタブーとされ,その後再建されたのは 1979 年 3 月であった。したがって,孫本文はここで中国社会学の廃止前の約 50 年の歴史を論じていることになる。われわれは,この論考から中国社会学の起源,発達,成長,当時の各種の研究傾向および当時の今後取るべき道程について具体的な事実をとおして知ることができる。ただ残念なことに,孫本文がこの論考を書いたほぼ 4 年後に中国から社会学は漸次廃止されていった。

identifier:SO007700011649

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