Some Observations on Japan’s Reform of the Law of Obligations : Much Ado About Nothing?

この論文をさがす

抄録

日本の債権法改正は長年の議論の後に、二〇二〇年四月一日に施行された。この論説は改正法の立法過程およびその内容を分析して評価する。債権法改正は大きな改正としばしば呼ばれているが、結局に実現された改正は内容の側面を見れば、根本的な部分を変更しないし、主に多数の小さな改正点に限定していたと言える。元々の改正目標はもっと大きかった。それにも関わらず、改正点のうちには非常に重要なものも含まれており、この改正の規模は丁度よかったとも評価できる。この論説は二〇一九年一〇月三〇日にオーストラリアのメルボルン法科大学院(Melbourne Law School)で著者が行った講演に基づく。

収録刊行物

  • 法学新報

    法学新報 127 (5-6), 35-58, 2021-03-24

    法学新報編集委員会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ