書誌事項
- タイトル別名
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- JIT,管理会計情報,学習促進策の相互関係が企業パフォーマンスに与える影響[含 都相昊氏の報告をめぐる討議]
- JIT カンリ カイケイ ジョウホウ ガクシュウ ソクシンサク ノ ソウゴ カンケイ ガ キギョウ パフォーマンス ニ アタエル エイキョウ ガン トソウコウシ ノ ホウコク オ メグル トウギ
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説明
競争環境に対応するため,企業は TQM (総合的品質管理) や JIT (ジャストイ ンタイム方式) などの先進的生産方式 (AMP) の導入を行っている。しかしなが ら,その実際の効果について過去の調査結果をみると,必ずしも常に効果をあげて いるわけではないようだ。本調査の目的は,企業が先進的生産方式として JIT を導 入した際に,管理会計システム (MAS) とその他の要素の相補性が企業パフォー マンスに影響を与えるかどうかを調べることである。この調査目的を達成するため, 本調査では韓国の自動車部品メーカーを対象にしてデータ分析を行った。 本調査で AMP と MAS の関係を調べたところ,MAS からパフォーマンス (業績) の目標と成果測定に関する情報が得られる場合は両者が正の相関関係にあることが わかった。また本調査により,MAS がパフォーマンスの目標に影響を及ぼすこと も確かに検証することができた。これら調査結果は過去の調査結果と一致している。 さらに本調査から,AMP の活用レベル,MAS の性能,学習促進策が相補的に機能 していることが企業パフォーマンスにプラス効果をもたらすこともわかった。 調査結果から次のようなことが言える。(1) 企業が AMP を導入するにあたって は,既存の MAS だけでは非財務的業績に関する情報が得られないことを認識する 必要がある。(2) 管理会計情報だけでは企業パフォーマンスの向上効果に限界が生 ずることもあり,企業内部の組織的学習を促進させるような対策も同時に導入する 必要がある。(3) MAS の設計と導入においては,新しい MAS と AMP との相補性 を確保すべきである
収録刊行物
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- 桃山学院大学総合研究所紀要
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桃山学院大学総合研究所紀要 36 (1), 3-26, 2010-06
桃山学院大学総合研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050579289345286400
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- NII論文ID
- 110007651362
- 40017262281
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- NII書誌ID
- AA11337282
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- ISSN
- 1346048X
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- NDL書誌ID
- 10800114
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles