普及と実装研究における実装アウトカムについての一考察 ~Parent-Child Interaction Therapy(PCIT)を例として~

書誌事項

タイトル別名
  • A Discussion of Implementation Outcomes in Dissemination and Implementation Research: Parent-Child Interaction Therapy(PCIT)as an Example

抄録

エビデンス・プラクティスギャップとは,エビデンスに基づく介入(Evidence-Based Intervention;EBI)が示されているのにも関わらず,それが標準的に日常臨床の場で用いられないことを言う。エピデンス・プラクティスギャップを埋めるための学問体系として「普及と実装(Dissemination and Implementation:D & I)研究」が発展してきた。D & I 研究においてEBIの実装をモニターするためのアウトカムは実装アウトカムとよばれる。本稿では実装アウトカムのうち,Weinerら(2017)によって開発され,信頼性と妥当性が検証された尺度Acceptability of Intervention Measure(AIM),Intervention Appropriateness Measure(IAM),Feasibility of Intervention Measure(FIM)と,Birdら(2014)によって開発され,様々な国で使用されている尺度Structured Assessment of FEasibility(SAFE)の2つを翻訳し,資料として掲載した。またAIM,IAM,FIMについてはパイロット的に,Parent-Child Interaction Therapy(PCIT)認定セラピストを対象に実施も試み,同時に得た自由記述とともに結果を掲載した。最後に今後の実装アウトカムを用いた研究について考察を加えた。

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