大分県佐伯市神ノ原遺跡の炭素14年代測定

書誌事項

タイトル別名
  • 14C Dating of Charred Materials Excavated from Kaminohara Site, Saeki City, Oita Prefecture
  • オオイタケン サイキシシン ノハラ イセキ ノ タンソ 14ネンダイ ソクテイ

この論文をさがす

抄録

大分県佐伯市神ノ原遺跡から出土した縄文時代早期土器に付着した炭化物の年代測定結果を報告し,その結果を踏まえて,これまでの研究を概観し,考察を加えたものである。  東九州を中心に展開する条痕・無文土器群は長期にわたって存在する土器群であるが,その型式学的特徴が乏しいため,様々な解決すべき問題がある。特に型式理解の齟齬が大きいことは資料の少ない当該時期の研究を進めるうえで,大きな障害となっている。  神ノ原遺跡の無文土器群の測定値は9600~9400BP であり,実年代で9400~8600calBC 頃に位置づけられる可能性が高く,東九州における研究の一定点となる可能性が高い。

収録刊行物

  • 人文研紀要

    人文研紀要 104 111-131, 2023-09-30

    人文科学研究所

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ