G. ヴェルディ《ラ・トラヴィアータ》にみる定型からの逸脱

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  • Deviations from the Form in G. Verdi’s “La Traviata”

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抄録

ジュゼッペ・ヴェルディ Giuseppe Verdi(1813–1901)のオペラ《ラ・トラヴィアータLa Traviata》(1853)においては,個人的,本能的,非現実的で自由な「インモラル」な愛に対する社会的,理性的,現実的な束縛すなわち「モラル」という障壁が描かれている。この作品を拍子の観点から分析した結果,モラルとインモラルがそれぞれ2拍子系と3拍子系に結びつけられていることが明らかとなったほか,社会規範すなわち「定型」と,そこから「逸脱」した行為もまた,拍子を通して音楽によって緻密描かれていることも明らかとなった。

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