東西漫才における演目の構成要素の比較分析

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抄録

漫才は,老若男女問わず娯楽として親しまれるコンテンツであり,現在は人とロボットのインタラクションの活性化にも利用されている.近年の漫才研究では,面白いと評価される漫才の構成や,東西漫才の志向性の差異が比較されてきた.しかし,東西それぞれの漫才における構成要素の差異までは明らかにされてこなかった.そこで本研究では,2001年から2021年までの代表的な78組の漫才コンビのネタ(演目)に対して,物語論の計量分析の手法を援用することにより,東西漫才の構成要素の差異を明らかにした.関東と関西の漫才は,それぞれ複雑かつ説明的か,単純かつ非説明的な構成によって聴衆の笑いを喚起する違いがあることがわかった.

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