状況と発話の対極関係に基づいた皮肉表現の検出

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抄録

皮肉とは遠回しに非難する表現であり,近年感情分析や文脈理解の精度向上のため,皮肉の検出に関して取り組まれている.「このコーヒー甘くておいしいね」という例ではコーヒーは苦い方が美味しいという前提の場合,「甘い」という肯定表現を用いてコーヒーを遠回しに非難している.しかし,甘い物が好きな人が飲んでいた場合は皮肉にはならず,コーヒーの味を肯定していることになる.このような,状況によって単語の極性が変化する文章を,発話のみで皮肉か判別するのは困難である.そこで本研究では状況と発話の対極関係を利用して皮肉表現を検出した.評価実験で先行研究に基づいたベースラインと比較した結果,提案手法の効果を確認した.

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