地球生命起源へのアプローチの方法論:地球外からのアプローチ

書誌事項

タイトル別名
  • Methodology of Approaches to the Origin of Life on Earth: An Extraterrestrial Approach

抄録

生命誕生へのアプローチとして,地球外の対象や素材を研究している天文学,惑星科学,隕石学,シミュレーション学の分野についてまとめた。天文学は,系外惑星は非常に多様で,我々の太陽系はひとつ多様性に過ぎないことが明らかにしたことで,惑星系形成に新たなモデル構築を迫った。惑星科学では,小惑星帯の化学的束縛条件があり,ハビタブルトリニティとして陸の存在も生命誕生には重要であることがわかってきた。隕石学では,生命誕生における化学的束縛条件と時間的束縛条件がつけられ,還元的で無水のE コンドライトが地球の材料になることがわかってきた。シミュレーション学において,タンデムモデルによって太陽系形成や系外惑星の多様性も説明できるようになってきた。地球は二段階モデルで,最初は還元的で無水の状態で形成され,その後炭素質コンドライトによる揮発成分が供給されるABEL 爆撃が起こった。地球外の学問によって生命誕生のための束縛条件が明らかにされてきた。

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