介護二次予防対象となった後期高齢者のQOLに関連する生活と介護予防行動

書誌事項

タイトル別名
  • Lifestyle and care prevention behavior related to QOL of older-elderly who secondary prevention target
  • カイゴニジ ヨボウ タイショウ ト ナッタ コウキ コウレイシャ ノ QOL ニ カンレン スル セイカツ ト カイゴヨボウ コウドウ

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説明

研究目的:介護二次予防対象者となった後期高齢者のQOLに関連する生活や介護予防行動を明らかにした。 研究方法:対象者は、北海道内A町に在住する後期高齢者に行なった生活機能基本チェックリストにより、介護二次予防事業の対象者となった203名である。無記名自記式調査票を郵送し、持参、郵送、個別訪問により、回収した186名(有効回答率91.6%)を分析対象者とした。調査項目は、基本属性、生活状況、介護予防行動、QOL(生活満足度、健康度自己評価、生活活動能力(老研式指標))であり、各変数とQOLとの関連をみた。 倫理的配慮:北海道医療大学看護福祉学部研究倫理審査会の承認を得た。 結果:外出頻度はQOL全てに関連していた。近隣と交流している人は、活動能力・生活満足度が高かった。「高齢者クラブ」「サークル」「神社・寺・教会」の活動に参加している人は活動能力が高かった。「友人からの誘いを断らない」「1 日1 回笑う」「意欲をもって生活する」「頭や手先を使う」「身体を動かす運動をする」を心がけることは、QOLのいずれにも関連していた。 考察:人とのつながりをもつ行動と、QOLが関連していることが改めて示された。新たな介護予防事業への参加をしていなくても、「高齢者クラブ」や「神社・寺・教会」などの地縁と交流・学びを含めた活動参加は、後期高齢者の活動能力の維持に効果があり、既存のグループへの参加継続が介護予防につながる可能性を示唆した。

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