The Role of Governments toward the Diffusion of Voluntary Sustainability Standards(VSS) : Focusing on Government Procurement and Free Trade Agreements(FTAs)

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  • 自主的持続可能性基準(VSS)の普及に向けた政府の役割 : 政府調達と自由貿易協定を中心に
  • ジシュテキ ジゾク カノウセイ キジュン(VSS)ノ フキュウ ニ ムケタ セイフ ノ ヤクワリ : セイフ チョウタツ ト ジユウ ボウエキ キョウテイ オ チュウシン ニ

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Abstract

産品の生産・製造工程やサービスの提供における広義の持続可能性の確保に関わる自主的持続可能性基準(VSS)は,持続可能な開発目標(SDGs)との親和性が高く,その普及と定着が望まれる。政府は公共政策を通じてVSSの普及と定着に貢献することができる。本論文は,公共政策の中でも政府調達とFTA(自由貿易協定)に焦点を当てて,VSSの普及と定着に向けた公共政策の貢献の現状とその課題を検討した。現在のところ,政府調達の応札条件としてVSSへの準拠をうたう例,FTAの労働章,環境章,貿易と持続可能な開発章でVSSが直接・間接に援用される例がEUを始めとする先進国に見られる。ただし,それ以外の国,特に開発途上国ではこのような実践は稀である。その意味で,これらの公共政策を通じたVSSの普及と定着の伸びしろは大きい。この可能性を実現するためには,各国政府だけでなくVSSの策定・運用・認証に当たる私的団体を含めた多角的なステークホルダーの関与を強めてゆく必要がある。

Journal

  • 法学新報

    法学新報 128 (10), 485-507, 2022-03-30

    法学新報編集委員会

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