保育者が気になる子どもの行動についての考察 -特別支援授業改善をめざすためのアンケート結果から-

書誌事項

タイトル別名
  • A Consideration on the Behavior of the Children who are Worried about Childcare Workers   -From a Questionnaire Result Aiming at the Improvement of the Special Support Class-
  • ホイクシャ ガ キ ニ ナル コドモ ノ コウドウ ニ ツイテ ノ コウサツ : トクベツ シエン ジュギョウ カイゼン オ メザス タメ ノ アンケート ケッカ カラ

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抄録

本研究は、保育者を目指す学生に行われる、特別支援授業の改善を目的として行われた。調査対象は、特別支援関連授業の受講を開始した短期大学生(以降、学生と表記)、および現場の保育者である。学生が抱いている保育に関わる不安と保育者の抱いている気になる子の様相を調査・比較した。その結果をもとに、大学の授業で焦点を当てるべき内容を見極め、授業改善に活用する。学生への調査の結果、学生の抱く不安内容は、個と集団の関係に意識が及んでいた。また、学生は、保育者が抱く個と集団の関係についての問題にも、意識をもっている回答が得られた。保育者への調査では、事例を基に保育者が気になる子どもの様子に重み付けを行った。その結果と学生との意識を比較した。調査の結果保育者は、子どもが示す行動特性と個と集団の関わりで発生する問題を上位に選択した。したがって、学生の不安意識と保育者の気になる子への注目意識の類似性が見て取れた。今後は、さらに事例やサンプル数を広げたり、アンケートの精度を高めたりする必要が感じられた。

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