更年期女性の更年期症状の自覚や症状の程度、知識、婦人科受診の実態

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  • Actual conditions of menopausal symptoms, symptom level, knowledge and gynecological consultations among menopausal women

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抄録

【目的】更年期女性の更年期症状の自覚や症状の程度、知識、婦人科受診の実態を明らかにする。 【方法】インターネット会社に登録する45~60歳の女性のうち、外科手術や薬剤によって閉経した女性を除外した622名を対象にWEB調査を実施した。調査内容は基本属性、更年期症状の自覚、簡略更年期指数、婦人科受診の有無とその理由、受診した女性は治療内容と症状改善の実感である。 【結果】回答のあった622名の女性のうち更年期症状は過去のものである90名を除外した532名を分析した。更年期症状の自覚はあるが婦人科受診してない女性180名のうち71名(39.4%)は治療を要する更年期症状のレベルであった。更年期症状を自覚していない女性308名のうち、更年期症状があると判断されるレベルの女性が106名(34.4%)いた。更年期の知識では女性ホルモンが減少することは知っているが、女性ホルモン減少による生活習慣病のリスクを知っている女性は4割に満たなかった。婦人科受診した女性44名のうち、症状改善を実感できなかった女性が15名(34.1%)おり、そのうち11名は治療していなかった。 【考察】自身の更年期症状や症状の程度の判断ができないことが婦人科受診に至らない理由の一つであると考えられた。受診しても症状改善にいたらない女性もいたことより、自身の更年期症状や症状の程度に気づける知識や婦人科受診した女性が症状改善を実感できる支援の必要性が示唆された。

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