プログラム部分点のためのスライスを用いた類似度指標

書誌事項

タイトル別名
  • A similarity measure based on program slicing for grading students' programs

抄録

プログラミング学習者が自習する際には部分点を用いた自動評価が望ましいと考える.しかし部分点評価を行う上で正解コードとの文字列比較や,AST の編集距離に基づく比較のみでは必ずしも妥当な点数が得られない場合がある.本研究ではコードから意味的な情報を抽出する方法のひとつであるプログラムスライスに着目する.学習者のコードからスライスを複数抽出してスライス群を作成し,正解のコードのスライス群との比較を行うことで類似度を求める.スライス群の比較により全体の違いだけではなく,コード中の意味のある一連のまとまりごとに部分点の付与が可能になると考える.スライス相互の比較にはスライスを構成する AST ノードの部分木どうしの編集距離を利用する.またスライス群の比較には二部グラフのマッチングを用いて最適な対応付けを行う.評価として,従来手法である ASTの編集距離による部分点との比較,ユーザテストによる納得感の評価を行う計画である.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ