山口県内温泉水を用いた草木染の試み : 色味変化に着目して

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タイトル別名
  • Mordanting effect of hot spring water in Yamaguchi for “Kusaki-zome” : focusing on color tones
  • ヤマグチケンナイ オンセンスイ オ モチイタ クサキゾメ ノ ココロミ : イロミ ヘンカ ニ チャクモクシテ

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説明

温泉水には様々なイオンが含まれており、温泉地によって成分や含有量が異なっている。それらには当然金属イオンも存在しており、温泉地によってその金属イオンの種類や含有量が異なっている。したがって、この温泉水を草木染の媒染に役立つ可能性があり、温泉水の種類(温泉地)によって異なった色味を出せることが期待される。そこで本実験では、山口県内の10か所の温泉水を利用して草木染を行い、その色味の変化をみた。結果は期待していたほどの色味変化はなく、ほぼ草木の色素そのものに近い色であった。これは、他県に比して山口県は温泉地が多いが、その主成分はナトリウムやカルシウムで、それ以外の成分はごく微量であること、ナトリウムイオン、カルシウムイオンは今回使用した色素に対して、それほど色味変化を伴わないためと考えられる。

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