ニュージーランドにおける在宅高齢者介護サービスの課題

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  • Issues of home-based support services for older people in New Zealand

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南半球の福祉国家と謳われたニュージーランドは 80 年代から 90 年代にかけて経済大改革を実施し政策転換を図った。その要であった介護サービスは大幅な見直しがされケアマネジメントを導入し徹底した予算管理で施行されている。介護保険が制度化した当時の日本と非常によく似ている。本研究で介護サービス制度開始の経過・介護労働の処遇・生活満足度の 3 点から日本との比較考察をした。改革のために実施された両国の介護サービスであるが,要介護状態になっても経済的な理由などによって利用を躊躇する日本とは違い,ニュージーランドでは制度そのものが普遍化し誰もが利用可能であった。処遇は公平な昇給制度が労働運動によって確立されたニュージーランドと異なり,日本での対策は結果的に全員を対象としたものとなり得ていないことが明らかとなった。また充実した高齢者の生活には人との交流と公平で誰もが利用できるサービスが不可欠であることがわかった。

日本・ニュージーランドの高齢者福祉比較研究

ニュージーランドの在宅高齢者介護サービス

在宅介護サービス国際比較

ニュージーランドの介護労働の処遇

高齢者生活満足度

identifier:DF005200011713

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