Developing EFL Speaking Skills and Learner Autonomy through Self-Regulation in a University Seminar Course

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抄録

本研究は、日本の大学におけるEFL環境下で注目すべき2つの課題として、オーラル・スキルと動機付けを取り上げる。具体的には大学のEFL 学生を自己学習に参加させることが、学習成果と学習者の自律性に与える影響について調査する。対象者は学部生8名(日本人7名、マレーシア1名)で、クラスメートとの会話への参加、学習者の自律性を評価するアンケート、インタビューを事前事後に実施した。この間に、学生に録画された会話を書き起こし、分析させることなどの措置を実施した。本研究では、学生が措置前と措置後の自身のパフォーマンスを比較し、また熟練したスピーカーのパフォーマンスとも比較することで、学習者のオーラル・スキル能力を向上させるだけでなく、学習者の自律性とモチベーションを高める可能性を探求したものである。本調査から得られたデータでは、学生がほとんどの分野でスピーキング能力が改善された。しかし、学習者の自律性に関する結果はそれほど明確ではなく、全体として、日本人学生の態度や自らの学習に対する責任感に大きな違いはなかった。一方、マレーシアの学生は、時間の経過とともに自分の学習に対して責任感を増していることが示された。これらの調査により、対象者が自分の学習を促進するのに役立つ習慣を増やしたことが示された。

多文化社会研究, 10, pp.1-28; 2024

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