「差序格局」と「団体格局」の概念で読み解く自己形成過程に関する一考察

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  • A study on the process of self-formation as read by the concept of “ChaxuGeju”and “TuantiGeju”

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抄録

本論は,費孝通が『郷土中国』(1948 年)において提示した「差序格局」と「団体格局」という二つの概念に焦点を当て,自己形成に関する論を展開する.この二つの概念は,前者は中国の社会構造,後者は西洋の社会構造を表したものであり,費の狙いは,国家や「公」の在り方の違いを明らかにすることにあった.ただし,費は,「団体格局」の説明を十分に展開したとはいえず,本論では,新約聖書,道徳感情論を利用して補足説明を行い,二つの概念の違いを鮮明に浮かび上がらせ,その上で,それぞれの格局の下で,自己形成の特徴および違いを明らかとする.

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