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- ラシード・ウッディーンの仏陀に関する記述について
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Abstract
イール・ハーン朝下のイラン(13世紀中葉からの約1世紀)には、注目に値する特徴がいくつかある。そのひとつは、様々な宗教や哲学の紹介・布教活動に対する寛容性である。ラシード・ウッディーン(1249頃-1318)の『集史』も、まさにこのような時代の落とし子である。この著名な歴史書には、カシミールの仏教僧の言を借りて、仏陀の生涯と教えについて記述した部分がある。記述は簡潔なものとはいえ、ムスリムの手になる書物では初めて、仏陀についての比較的正確な情報が盛り込まれている点が、非常に重要である。中でも興味深いのは、釈尊の世界観、また入滅に際しての奇跡、彼以後に現れる預言者などについて、他には見られない記述があることである。約40年前、チェコの東洋学者カール・ヤーンが初めてこの『集史』の記述について言及したが、本稿ではこれについてより詳細に紹介する。(藤元優子訳)
Journal
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- Journal of Osaka University of Foreign Studies
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Journal of Osaka University of Foreign Studies 25 127-138, 2001-10-31
大阪外国語大学
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050581168901243136
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- NII Article ID
- 40007285428
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- NII Book ID
- AN10191864
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- HANDLE
- 11094/79863
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- NDL BIB ID
- 7941368
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- ISSN
- 09166637
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- Text Lang
- en
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles