やさしい日本語のリーダビリティ研究 ―想定読者が異なるニュース報道文の比較から―

書誌事項

タイトル別名
  • Readability Study of Plain Japanese : A Comparison of News Reports with Different Intended Readers

抄録

本研究は、日本語文章を「やさしい日本語」で書き換えることで文章難易度がどのように変化するかを、文章を構成する形態的要素の出現頻度の違いから分析したリーダビリティ研究である。まず日本語リーダビリティの先行研究を概観した後、想定読者の違いから文章難易度に差があると推定できる3種類のニュース報道文(一般向け、やさしい日本語書き換え、小学生向け)を対象に、27種類の形態的要素が文章に現れる頻度を比較・考察した。その結果、文章難易度に影響を与えるのは18要素で、この18要素は「語彙・文法要因」と「長さ要因」の2つの要因に分類できること、「やさしい日本語」の書き換えルールに示されたもの以外にも文章難易度に影響する要因があることを明らかにした。

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