話し言葉における接続表現の分析観点をめぐる研究の動向

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タイトル別名
  • Research Trends in the Analysis of Connective Expressions in Spoken Language
  • ハナシコトバ ニ オケル セツゾク ヒョウゲン ノ ブンセキ カンテン オ メグル ケンキュウ ノ ドウコウ

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抄録

実践報告・調査報告

本稿は,1954 年〜2023 年9 月までの期間にわたり「国立国語研究所 日本語研究・日本語教育文献データベース」及び「CiNii Research」に収録された論文の中から,話し言葉の接続表現を扱った49 本の論文を研究対象とし,「談話構造」「文法機能」「話者心理・態度」「発話ジャンル」「位相」の5 つの分析観点から研究動向を概観した。その結果,1954 年~2023 年の約70 年間,話し言葉の接続表現の分析は,個別の接続表現の本来の意味・機能を分析した研究から,意味の希薄化と機能の拡張現象を研究するものまで広がりを見せていることがわかった。また,言語という記号を対象にした記述的な研究にとどまらず,話者の属性,会話者間の人間関係といった社会属性を加味した「社会言語学」的な観点を射程に入れた研究や,接続表現の使用実態と話者心理との関わりを論じた「言語心理学」,大量のデータを用いた「コーパス言語学」も増えており,研究領域の拡大が確認できた。

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