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- 石原, 佳弥子
- 一橋大学
書誌事項
- タイトル別名
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- The Discourse Function of Sentences with a One-Place Noun as the Topic
- 1コウ メイシ オ シュダイ ト スル ブン ノ ダンワ ホウテキ キノウ
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説明
内部にノ格の必須項を持つ1 項名詞は,その必須項によってテキストの結束装置になる(庵2019)。本稿では,ノ格の必須項を持つ1 項名詞を主題とする文は文頭で結束性が維持されるため,文末にテキストの結束性を維持するための情報が必要なくなると考え,新書を用いて調査を行った。その結果,新出の1 項名詞を主題とする文では名詞述語が全体の約半数を占め,その中の約半数で体言止めの文末となっていることがわかった。また,名詞述語やそれ以外の品詞で文末を体言止めに置き換えてもテキストの流れが自然となる文が見られた。1 項名詞の主題は1 文限りのものが多く,ディスコーストピックをノ格の必須項に持ち,それについての情報を付与する文となり,ディスコーストピックとなることはなかった。一方,1 項名詞と同様に新出で主題になることができる総称名詞は,後続する文にまで長く主題として継続し,ディスコーストピックとなった。
収録刊行物
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- 一橋日本語教育研究
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一橋日本語教育研究 12 1-9, 2024-03-31
ココ出版
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050581224891513088
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- NII書誌ID
- AA12600532
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- ISSN
- 24344788
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- HANDLE
- 10086/82996
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- NDL書誌ID
- 033433421
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL