養護教諭養成課程における学校安全に関する教育内容の検討 -シラバス分析を通して-

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タイトル別名
  • The Examination of Education on School Safety in the Yogo Teather Training Program - Through Syllabus Analysis -
  • ヨウゴ キョウユ ヨウセイ カテイ ニ オケル ガッコウ アンゼン ニ カンスル キョウイク ナイヨウ ノ ケントウ : シラバス ブンセキ オ トオシテ

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抄録

2022 年3 月「第3 次学校安全の推進に関する計画」が策定され, 現在の教職課程では学校安全に関する科目が扱われることとなっているが, 大学等の教員養成機関では, 学校安全の3 領域全てを深く理解するための十分な学修が確保されていない点が懸念されている. 養護教諭の職務には救急処置をはじめとする学校環境衛生管理など学校安全に関連するものが多くあり, 本稿では, 養護教諭養成学部において取り組まれている学校安全に関する教育について特徴や課題, 学校安全への取組の状況について明らかにした. 調査の結果, 養護教諭免許を取得するための修得すべき教科として「学校保健」が含まれているため, 学 校安全については「学校保健」の授業内容の一部として取り扱われており, 授業内容としては学校環境衛生や児童生徒等に対する精神的なケアなどが多いことが明らかとなった. その他, 「養護実習指導」において学校保健などで学習した学校安全に関する内容を復習するためロールプレイなどを取り入れた実践的な学校安全に関する演習を取り入れている大学も見られた. 以上より,学校安全については, 授業内容の一部で取り扱われていることが明らかとなり,15 回を通して3 領域全てを深く理解する「学校安全」を学ぶ機会のある養成大学は少ない現状であることが明らかとなった.

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