熊本市が推進するSCB を用いた若者のグローバル人材 育成の取り組みとその評価に関する一考察

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Kumamoto City's Initiatives for Global Human Resource Development of the Youth Using SCB and Its Evaluation

抄録

我々は、多様な地域資源をつなげることにより、その新たなつながりから新たな価値観を 創発するための理論である地域コミュニティブランド(Social Community Brand: SCB)を用 いた「若者のグローバル人材育成」の取り組みを進めている。 近年、国際競争力が低下している我が国にとって、若者のグローバル人材育成の取り組み が以前にも増して重要になっている。そのため中央省庁などの国の機関が十分な予算と人員 を確保し、産官学一体となった人材育成を進める一方で、財源や人材に乏しい地方都市にお いては質の高い活動に持続して取り組むことが困難であった。 そこで我々は、地方における若者のグローバル人材育成の問題点を解決するために、SCB を用い、地元の人材や企業、団体などの地域資源を科学的につなげることによって、若者の グローバル人材育成を推進している熊本市の取り組みを検証した。検証の結果、十分な予算 と人員を確保できなくても、既に存在する地域資源の「つながりを科学する」ことによって、 質が高く魅力的な活動を低コストで持続できること、活動を支援するためのプラットフォー ムを構築できることを確認した。

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